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精油はふらずに1滴づつ丁寧に

 

 

精油を滴下する際、塩や胡椒を振るようにボトルを振ってはいけないと習います。

 

理由はいろいろあるようですが、私としては2つの有力な理由があるように思います。

 

一つは、正確に1滴を滴下するため。

精油は、1滴が0.05mlと言われています。

ボトルを降って1滴を滴下すると1滴の量が微妙に変わってしまいます。

そんな微妙な誤差なんて関係ない、と思われますが、実はとても大事です。

 

フレグランス作りでは、その微妙な誤差が香りに大きな違いを生じさせます。

調香レッスンでも、最後の調整にこの精油を1滴入れるどうかで、みなさん非常に悩まれます。

その1滴を入れることで一気にいい香りになるか、失敗してしまうかの大きな瀬戸際です。

ですから、1滴が落ちてくれるのを気長に待つ必要があります。

 

2つ目は、私が勝手に思っていることですが、精油に対するの感謝です。

精油は、植物が自分自身を守るために作り上げた多種多様な成分を抽出したものです。

その成分が、私たちにリラックス作用や、鎮痛作用(痛みを取り除く)など、多岐に渡る効果をもたらしてくれます。

 

そのことに感謝して、雑に扱わずに優しく、ゆっくりボトルを傾けて、1滴が落ちるのを待ってあげることが大切なのではないかと勝手に思っています。

 

次回、精油を滴下する時、そんなことを思いながら一滴一滴を丁寧に滴下してみてください。

きっと、今まで以上にいい香りを楽しむことができると思います。

 

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20054月から綴ったブログ『ハーブのある暮らし』も合わせてご覧ください。

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